【耐電・絶縁製品】 関連情報
   
耐電・絶縁
 
  絶縁用保護具等の規格(抜粋)
 
  • 第1条(絶縁用保護具の構造)

    絶縁用保護具は、着用したときに容易にずれ又は脱落しない構造のものでなければならない

  • 第2条(絶縁用保護具の強度等)

    絶縁用保護具は、使用の目的に適合した強度を有し、かつ品質が均一で、傷、気ほう、巣その他の欠陥のないものでなければならない。

  • 第3条(絶縁用保護具の耐電圧性能等)

    絶縁用保護具は、常温において試験交流(50ヘルツ又は60ヘルツの周波数の交流で、その波効率が1.34から1.48までのものをいう。以下同じ。)による耐電圧試験を行ったときに、次の表の上欄に掲げる種別に応じ、それぞれ同表の下欄に掲げる電圧に対して1分間耐える性能を有するものでなければならない。

    絶縁用保護具の種別 電圧(単位ボルト)
    交流の電圧が300ボルトを超え、600ボルト以下である電路について用いるもの 3,000
    交流の電圧が600ボルトを超え、3500ボルト以下である電路又は直流の電圧が750ボルトを超え、3,500ボルト以下である電路について用いるもの 12,000
    電圧が3,500ボルトを超え、7,000ボルト以下である電路について用いるもの 20,000


    ※波高率:交流の波形の形状を表す目安のひとつで、「波高率=最大値÷実効値」で表される。
      正弦波交流の波高率は √2 ≒1.414である。


    ■前項の耐電圧試験は、次の各号のいずれかに掲げる方法により行うものとする。

    • 当該試験を行おうとする絶縁用保護具(以下この条において「試験物」という)を、コロナ放電または沿面放電により試験物に破損が生じない限度まで水槽に浸し、試験物の内外の水位が同一となるようにし、その内外の水中に電極を設け、当該電極に試験交流の電圧を加える方法
    • 表面が平滑な金属板の上に試験物を置き、その上に金属板、水を十分に浸潤させた綿布等
      導電性の物を、コロナ放電または沿面放電により試験物に損傷が生じない限度に置き、試験物の下部の金属板および上部の導電性の物を電極として、試験交流の電圧を加える方法
    • 試験物と同一の形状の電極、水を十分に浸潤させた綿布等導電性の物を、コロナ放電または沿面放電により試験物に損傷が生じない限度に試験物の内面および外面に接触させ、内面に接触させた導電性の物と外面に接触させた導電性の物とを電極として、試験交流の電圧を加える方法

  • 第4条(絶縁用防具の構造)

    絶縁用防具の構造は、次の各号に定めるところに適合するものでなければならない。

    1. 防護部分に露出箇所が生じないものであること。
    2. 防護部分からずれ、または離脱しないものであること。
    3. 相互に連結して使用するものにあっては、容易に連結することができ、かつ、振動、衝撃等により連結部分から容易にずれ、または離脱しないものであること。

  • 第5条(絶縁用防具の強度等および耐電圧性能等)

    第2条および第3条の規定は、絶縁用防具について準用する。

  • 第6条(活線作業用装置の絶縁かご等)

    活線作業用装置に用いられる絶縁かごおよび絶縁台は、次の各号に定めるところに適合する
    ものでなければならない。

    1. 最大積載荷重をかけた場合において、安定した構造を有するものであること。
    2. 高さが2m以上の箇所で用いられるものにあっては、囲い、手すり、その他の 墜落による労働者の危険を防止するための設備を有するものであること。

  • 第7条(活線作業用装置の耐電圧性能等)
    1. 活線作業用装置は、常温において試験交流による耐電圧試験を行ったときに、当該装置の使用の対象となる電路の電圧の2倍に相当する試験交流の電圧に対して5分間耐える性能を有するものでなければならない。
    2. 前項の耐電圧試験は、当該試験を行おうとする活線作業用装置(以下この条において「試験物」という)が活線作業用の保守車または作業台である場合には、活線作業に従事する者が乗る部分と大地との間を絶縁する絶縁物の両端に、試験物が活線作業用のはしごである場合にはその両端の踏さんに、金属箔その他導電性の物を密着させ、当該導電性の物を電極とし、当該電極に試験交流の電圧を加える方法により行うものとする。
    3. 第1項の活線作業用装置のうち、特別高圧の電路について使用する活線作業用の保守車または作業台については、同項に規定するもののほか、次の式により計算した漏えい電流の実効値が0.5ミリアンペアを越えないものでなければならない。

      I=(Ix÷Fx)×50
              ・I : 計算した漏えい電流の実効値(ミリアンペア)
              ・Ix : 実測した漏えい電流の実効値(ミリアンペア)
              ・Fx: 試験交流の周波数(Hz)

  • 第8条(活線作業用器具の絶縁棒)

    活線作業用器具は、次の各号に定めるところに適合する絶縁棒(絶縁材料で作られた棒状の部分をいう)を有するものでなければならない。

    1. 使用の目的に適応した強度を有するものであること。
    2. 品質が均一的で、傷、気泡、ひび、割れ、その他の欠陥がないものであること。
    3. 容易に変質し、または耐電圧性能が低下しないものであること。
    4. 握り部(活線作業に従事する者が作業の際に手で掴む部分をいう。以下同じ)と握り部以外の部分との区分が明らかなものであること。

  • 第9条(活線作業用器具の耐電圧性能等)
    1. 活線作業用器具は、常温において試験交流による耐電圧試験を行ったときに、当該器具の 頭部の金物と握り部のうち頭部寄りの部分との間の絶縁部分が、当該器具の使用の対象となる電路の電圧の2倍に相当する試験交流の電圧に対して、5分間(活線作業用器具のうち、不良がいし検出器その他電路の支持物の絶縁状態を点検するための器具については、1分間)耐える性能を有するものでなければならない。
    2. 前項の耐電圧試験は、当該試験を行おうとする活線作業用器具について、握り部のうち頭部寄りの部分に金属箔その他の導電性の物を密着させ、当該導電性の物と頭部の金物とを電極として試験交流の電圧を加える方法により行うものとする。

  • 第10条(表示)

    絶縁用保護具、絶縁用防具、活線作業用装置および活線作業用器具は、見やすい箇所に、次の事項が表示されているものでなければならない。

    1. 製造者名
    2. 製造年月
    3. 使用の対象となる電路の電圧
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